2012.04.13(Fri)
アンケートではわからない家づくりの大切なこと

1週間のイベント
先日、横浜赤レンガ倉庫で1週間のイベントに参加をして、建築家が作る住宅に興味のある様々な人とお話をすることができました。
このようなイベントには何回か参加させていただいているのですが、今回は多数の方に設計の考え方を共感いただけました。私がお話しした中では、9組のご家族が家づくりを前に進ませる結果になりました。
聞かれることに答えていた
イベントでは、パネルや模型を展示して、それを見ながらお話をします。
今までのイベントでは、来場者の興味のある写真について、聞かれたら答えるようにしていました。
今回は、言われなくても自分の家づくりで大切にしていることをどんどんお話しました。
どんな家づくりでも大切にしなければならない骨格は同じです。その部分の考え方をお話すると、ご計画の種類や規模に関わらず興味を持っていただけました。
家づくりで大切なことはアンケート?
来場者の興味のある部分だけを話すというのは、よくありがちなアンケートに例えると
「もっと収納が欲しいですか?」→「はい」
ということに似ていると思います。
「収納が十分」と考える方は少ないでしょう。結果「YES」が80%などと出て収納を増やす家づくりをする会社も多数あると思います。
ただ、収納が多い家が魅力的でしょうか?
収納が多い家を実際に作っても、満足のする人は少ないのではないでしょうか。結局収納の中が一杯になってしまい、リビングにあふれでる例をよく見ます。
アンケートを重視した家づくり
「収納」を例に出しましたが、それ以外のアンケートでも同様です。アンケートの結果を忠実に家づくりに再現しても満足度の高い家は出来ません。
体験して初めてわかる家
大切なのは、「今まで知らなかった・わからなかった」発見のある家づくりをすることです。
小物や雑貨で魅力的なアイディア商品があります。アンケートの結果から出来たものではなく、デザイナーが世の中にコレが必要だという考え方で出来たものが沢山あります。
見てみて、初めて魅力のわかる商品です。
家づくりはオーダーメイドですので、極端な話、様々なことが可能です。
家づくりでも、アンケートを集めた家ではなく、設計者が必要だと考えている要素のつまった家が魅力的な家になることも多数あるでしょう。それは、聞かれて答える話しのしかただとお話できません。
「一番大切にしていること」を聞いてみる
家づくりをする時に、その設計者が何を一番大切にしているのかを聞いてみることも大切になりそうです。大切にしているので、そのアイディアが沢山あります。それにより、今まで知らなかった新しい発見があり、魅力的な家づくりをすることができるかもしれません。
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| 住まい・暮らし | 13:03 │Comments2 | Trackbacks0│編集│▲
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