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光は身体を育てる、闇は精神を鍛える

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「光」と「闇」

3月11日の震災によって、節電の意識が高まり、住まいの中でも余計な照明をつけないようになった家庭も多いかと思います。中にはろうそくで夜を過ごしたという人もいるようです。暮らしの中に、「闇」の空間が増えました。

世界的に有名な建築家、安藤忠雄さんの言葉に、「光は身体を育てる、闇は精神を鍛える」というのがあります。安藤忠雄さんは、コンクリートの打ち放し仕上げを使ったストイックな建物を世界中で設計されています。余計なものが一切ない、「光」と「闇」の世界を突き詰めて作っています。
私が学生時代の最初の設計課題で模型製作があったのですが、それが安藤忠雄さんの作品でした。シンプルなので模型としては作りやすいというのもありますが、今考えれば、「光」と「闇」という建築の原理が詰まっていたのだと思います。

安藤忠雄さんの作品の一つに「光の教会」があります。大阪にある教会なのですが、正面の壁に十字架型のスリットがあり、そこから光が差し込みます。学生時代に見学しに行ったのですが、とても感動したのを覚えています。

光を見て感動するのは、光の周囲に闇があるからです。すべてが明るければ「光」のカタチを感じる事はできません。例えば、東京ディズニーランドにエレクトロニックパレードがありますが、夜に行うので感動するのであって、あのパレードが昼間にあっても感動は半減することでしょう。

住まいの中の「闇」

さて、安藤忠雄さんの言葉ですが、人の暮らしには光も闇も必要という事を象徴的に言っています。
人が生きていく上で光は当然必要です。体を強くするということもあるでしょう。ただ、すべてが明るければ良いということではないと思います。

明るさは人に活力を与えますが、人の心が休まるには、明るくしすぎない配慮が必要です。リビングは心を休める重要な場所です。必要な場所は明るくしないとなりませんが、そうでなければ必要以上に明るくすべきではないでしょう。

リビングに明るい蛍光灯をつけて隅から隅まで明るく照らすのではなく、明るい部分と暗い部分の両方があっても良いのではないでしょうか。

また、寝室でも同じです。勉強机ではある程度の明るさが必要ですが、ベッドの部分には、あまり必要ない場合が多いでしょう。寝る2時間前には明るくない場所で過ごしたほうが寝付きがよくなります。

そして、暗い場所「闇」では、自分自身に向き合うことができるかもしれません。「闇」では自分自身以外は見えなくなります。子供が成長する上で、子供が自分自身に向き合うは、そのような「闇」が必要なのかもしれません。部屋の明るさを自分で調整できるとよいでしょう。

調光で簡単にできる

心地よい光をつくる簡単な方法では、照明が調光できるにすると良いでしょう。気分によって明るさを調節できます。照明も長持ちします。落ち着いた明るさの中で過ごせます。

様々な調光用の機材が売られていて、簡単に取り付けられます。また、最近流行りのLEDでも調光出来るタイプがあり、光の色も変えられるタイプもあります。

住まいの中の光を見直すことで、質の高い暮らしができそうです。


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